鈴鹿高専電子情報工学科

創造工学

4年生の創造工学という実習科目では、学生がチームを組み、半年間で一つの作品を作成します。制作期間や予算などの制約の元、 企画、設計、実装、プレゼン、デモンストレーションを通して、チームでの開発を行います。

密を発見し、ライトと音声で警告するものである。

密でない場合は何も起こらないが、人同士が 1m 以上近づいた密の場合は、赤いライトで照らされ、音声で警告される。

  • 密検知RaspberryPi4はRealSenseD435 を用いて密検知を行う
  • Pan-Tilt Hat制御Raspberry Pi3 は Pan-Tilt Hat および LED の制御を行う

LED は放熱のためにヒートシンクを取り付け,Pan-Tilt Hat の台に両面テープや接着剤などで直接取り付ける.また,集光のためレンズを取り付ける。

LED への電源供給は 12V1A のスイッチング AC アダプターを用いる。LED の温度による電流,輝度の変化を防ぐため,定電流方式 の LED ドライバモジュー ルを用いる。

ユーザの感想(本科1-3年生)

  • 3I学生

    27 Jan, 2021

    I科棟2階ロビーなど実際に設置して稼働させたりすることで、密を回避する意識を皆が持てるのではないかと思います。

開発者(4年生)の声
どの作業にどれくらいの時間や人員を割くのか等のタスク割り当てやチーム内でのコ ミュニケーションが特に大切だと学んだ。難しそうな作業が意外と早く終わることや 1 時 間程度で終わると踏んでいた作業が倍以上かかることもあったので、期日直前で沼に嵌っ てしまう可能性があるという危機意識をより持てた。又、コミュニケーションに関しては自 分が思っていたことと相手がやろうとしていたことが違う時があったので、お互いにしっかりと確認を取り合ったりする必要があると学んだ。
ソフトウェアなら、必要なライブラリをインストールして、サクッと書いて試すこと ができるが、ハードウェアは部品が手元になく、試すことができないので、そのあたりに難しさを感じた。この回路で動くと思い込んでいるけれど、実際に回路を組んでみ ると動かないのではという不安もあったが、なんとか動かすことができた。部品の発 注が遅れていて、これで動かないと納期に間に合わないという状況だったので、本当に安心した。ハードからソフトまで自分達で設計して実装するのは楽しかったので、機会があればもう一度挑戦したい。
コミュニケーションが 1 番大事だとわかった。 作品の内容を決めるときに、どの製品を使用するのか、仕様はどういうものかをしっかり話し合った。それでも理解できていない部分があったり、作る上で変更になったりなど、全員が共有するのは難しかった。また、コミュニケーションをとることで、励まされてやりやすい空気ができたので、そういった精神面でも重要だと思った。