鈴鹿高専電子情報工学科

実験・実習

電子情報工学科では知識,技術,レポート作成能力などを向上させるために1年生から5年生まで様々な分野の実験を行っています.

学生実験

回転時計の製作(1年生)

コンピュータは、パソコンだけでなく冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、リモコン、掲示板、自動車、電車、飛行機などいろいろな機器、装置に組み込まれています。

1年生ではコンピュータの仕組みやコンピュータを用いた制御方法について回転時計を製作しながら分かりやすく学びます。 回転時計では1列に並んだランプ8個を回転させ、時刻とメッセージを表示します。 高学年で習う授業内容も含まれており、この学科でどのようなことを習っていくのか、その概要を知ることができます。

シューティングゲーム(2年生)

1年生のプログラム基礎,2年生のプログラム設計で学んだC++や,2年生の実験で学ぶWin32APIを使い,シューティングゲームを作りながら,システム設計(要求定義,外部設計,内部設計)を行い,実際に実装します.

オブジェクトの寿命管理やMVCモデルなどのシステム開発技法を導入しながら,クラス設計を行い実装します.これまでに学んだプログラム開発に関する知識の全てを総動員してゲームを作成します.

Webアプリケーション(3年生)

仮想コンテナ技術であるDockerとdocker-composeを使い,SQLDBをバックエンドに持つWebアプリケーションを作成します。 Flask, MySQL, Peewee, jQueryなどのフレームワーク/ライブラリを利用し、システムを作成することで仮想化技術,Web技術を学びます.

機械学習入門(3年生)

畳み込みニューラルネットワークを使い,手書き数字の認識を行わせるための仕組みを学ぶことで機械学習の利用について学びます。

機械学習の数学的な背景や他の機械学習技術については5年生の計算機工学で学びます。

FPGA(4年生)

FPGAはプログラム可能な論理素子と意味を持つデバイスであり,HDLと呼ばれるハードウエア記述言語により論理回路をプログラミングし,その論理素子の配置を配線したものをFPGAにダウンロードして動作させることで高速に処理することができます.

4年生の実験ではHDLの一つであるVerilog HDLを学び,3年生のデジタル回路などで学んだ論理回路(全加算器,FJ-FF,D-FF, 同期式n進カウンタ, etc.)をFPGA上で構成するとともに,最終的にはVGA信号を生成し,ディスプレイ上に絵を表示することまでを行っています.