電子工学(3年生)
第23回目 講義
講義内容
バイポーラ トランジスタ2 (接地方式、電流増幅率、電圧増幅率)
- 接地方式
- 接地とは? 電位=電位差。電位の基準。
- 重ね合わせの理: 電圧源が複数存在するときには、一つ以外を開放除去した場合の電流を求め、残りの電源も動揺にした場合の電流をそれぞれ求め、全部の合計が複数の電源の電流と等しくなる。
- トランジスタの動作: 基本的には、直流バイアスを印加して、エミッタ−ベース間は順バイアス、ベース−コレクタ間は逆バイアスをかける。こうすることで、“動作の準備はオッケー”。これに、結合コンデンサを通して交流信号を足し合わせる。コンデンサは、交流は通すが直流はカット。
- ○○接地回路とは、交流電源に対する微小電流を計算する回路において、“共通”(コモン)な電位にある端子のことを言う。
- ベース接地: 電流増幅率 α=(コレクタ電流)/(エミッタ電流)=(コレクタ電流)/[(コレクタ電流)+(ベース電流)]<1。 電圧増幅率は、入力インピーダンスが小さいのに対して、出力インピーダンスが非常に大きいために、1より大きい。なぜなら、電圧は電流とインピーダンスの積であらわされるから。
- エミッタ接地: 電流増幅と電力増幅の観点から広く用いられている。電流増幅率は、βであらわされる。β=α/(1-α)。これは、通常大きな値となる。(例えば200)
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