刻時信号(クロックパルス):
パソコンの中で行われている処理は、基本的ないくつかの種類の処理を組み合わせて行われています。
基本処理を順に行う際に、タイミング(同期)を取るために基準信号が使われます。
その基準信号のことを、刻時信号(クロックパルス)と呼びます。
単に、クロックと呼ぶこともあります。
クロックが速ければ速いほど、パソコン内部の処理は速くなります。
但し、実際には画面表示やハードディスク装置、メモリなどのアクセス時間がクロックと同じように短縮できるわけでもないので、クロックが二倍になれば速度は倍という訳にはいかないようです。
MHz(メガ・ヘルツ):
ヘルツ(Hz)とは、周波数の単位。
一秒間に何回振動を繰り返す波かを表すのが、周波数。
家庭用電源は、西日本では60Hz、東日本では50Hz。
メガは、10の6乗の意味。
1M=10×10×10×10×10×10。
英語圏では、単位は10の3乗が基本となっている。
例を上げると、
テラ(T) = 10の12乗
ギガ(G) = 10の9乗
メガ(M) = 10の6乗
キロ(K) = 10の3乗
ピコ(p) = 10の-12乗
ナノ(n) = 10の-9乗
マイクロ(μ) = 10の-6乗
ミリ(m) = 10の-3乗
�族元素:
価電子を5個持つ原子。
ちなみに’�’は、ローマ数字で5の意味。
余談だが、ローマ数字で4は’�’で表し、ローマ数字の6は’�’で表す。
4=5-1であり6=5+1であるから、ローマ数字では、左にあれば引き算を、右にあれば足し算をする事を意味している。
’��’はいくつかな?
ヒント;時計に書いてあります。
シリコンなどの半導体は、�族元素からできています。 価電子が4つの4族元素です。 決して、”アイ・ブイ族”とは呼びません。
11N:
第二回で述べた、イレブン・ナインのこと。
純度が、99.999999999%と9(ナイン)が11個つながっていることからこう呼ぶ。
ちなみに、半導体の原子密度は約10の22乗cm-3であるので、不純物を厳密に全く含まない半導体では、100%であるけれども、あえて9を並べると22個並ぶことになると思われます。
文中で22Nとしているのは、そのためです。
格子振動:
固体の中で、原子がある一定の規則に従って周期的に並んだものを、結晶と呼びます。
この結晶中の原子は、周期的に配置していますので、’格子’と呼ばれます。
熱エネルギーによる原子振動のことを、格子振動とも呼ぶのはこのためです。