(熱くなる半導体)
一般的に’熱くなる’ことは、良い面と悪い面の両方があるような気がします。 例えば、冷めた時を過ごすより、熱く打ち込めることが多いほど幸せといえるでしょう。 但し、熱くなりすぎると冷静な判断ができず、「頭を冷やせ!」と怒鳴られたり大変です。
半導体を動作させるには、”適温”があります。 温度が高すぎたり低すぎたりすると、望みどうりに動いてくれません。
パソコンの刻時信号(クロックパルス)をメーカが指定している値より勝手に改造する人がまれにいます。 例えば、120MHzのクロックを240MHzに自分で上げてしまえば、見かけ上内部の処理速度が2倍になります。 但し、メーカはそのクロックでの動作を補償していませんから、プログラムやデータ、パソコンが壊れても補償は当然取ってもらえません。 何故、勝手な改造をするとパソコンはちゃんと動いてくれないのでしょうか? その理由の一つに、CPUからの発熱があります。 改造する人はよく、CPUの上により熱を下げる工夫をしています。 中には、水道水をパソコンの中へ引き込んで、水冷にしている人がいるようです。 そこまでしなくても……。 私のような、パソコンはそろばんの代わりとして使っている人間に取っては、不思議な世界に映るのですが、……。
今回は、半導体素子の動作がどのように熱の影響を受けるかを一緒に見てみましょう。 あまり、熱くなりすぎずに……。 (レッツ・ゴー!)