2013年03月12日
1月31日(木)に、専攻科2年生による地域の問題発見・解決「鳥獣被害対策を考える」と題した発表会を開催しました。この議題は、本校の知的財産教育活動の一環として、センサー工学(担当:大津孝佳教授)の授業の中で、JA鈴鹿(鈴鹿農業協同組合)の川手洋氏による課題提供により実現しました。
本課題の主旨は「鈴鹿市では、猿、猪、鹿など鳥獣被害で困っている。農作物は収益の減収だけでなく、お孫さんとの大切なコミュニケーションを奪ってしまうという切実なる問題である。7年間の鈴鹿高専での経験、センサー工学の知識、そして何より、地域への思いを込めて、対策案を提案する。」というもの。その中で電気機械工学専攻、物質応用工学専攻40名が各自の創造的アイデアを持ち寄った後、5つのグループに分かれて更に検討した力作を発表しました。
発表会には地域連携での有識者として、JA鈴鹿の川手洋氏、鈴鹿防災株式会社の久畑 久一郎氏、産学官コーディネータの澄野久生氏、科学技術振興機構(JST)の科学技術ネットワーク事業の一環として本校が運営する「みえサイエンスネットワーク」の益川賢市氏にも参加頂き、熱心に御討論頂きました。
川手氏からは「本日は、今までになかったアイデアを聞かされ、非常に驚きました。農業と工業の連携の重要性を実感した次第です。これからの展開が非常に楽しみです。」と、また久畑氏からも「鈴鹿高専の学生達の創造的アイデアによる地域との連携として、鈴鹿農協、鈴鹿産学官交流会、鈴鹿商工会議と連携した試みが今後出来ると思います。」との御講評を頂きました。学生達からは「実際の鈴鹿市の農業の課題を知り、とても充実して取り組むことが出来ました。このような事を学科4年生の創造工学や専攻科1年生の授業などを使って、早く取り組むと良いと思います。また、実証や改善などを通じて、地域に貢献できれば嬉しいです。」と意見が寄せられました。