2017年10月25日
このたび、本校材料工学科 南部 智憲 教授が、第65回日本金属学会論文賞(工業材料部門)を受賞しました。
当論文賞は、前年1ヵ年の日本金属学会誌および欧文誌(Materials Transactions)に掲載さ れた論文の中で、特に優秀なものに対して授与されるもので、組織部門、力学特性部門、材料化学部門、材料プロセシング部門、工業材料部門の各部門から1編ずつが表彰されます。
南部教授は、10月25日(水)に校長に受賞報告を行い、新田校長から労いの言葉とともに今後のさらなる活躍を期待されていました。
【タイトル】
Anomalous Temperature Dependence of Hydrogen Permeability through Palladium–Silver Binary Alloy Membrane and Its Analysis Based on Hydrogen Chemical Potential
【執筆者】
鈴木 飛鳥(名古屋大学院生)、湯川 宏(名古屋大学助教)、南部 智憲、松本 佳久(大分高専教授)、村田 純教(名古屋大学教授)
【内容】
高純度水素精製用Pd-Ag合金膜は一般に300℃以上で使用され、温度が低下するに従って水素精製速度が低下します。しかしながら、180℃付近では水素精製速度が急激に増大し、400℃と同程度の水素精製速度が得られることを発見しました。水素分離膜の分野では理解されていなかったこの異常な現象について、拡散方程式に基づいた新しい解析法によって反応機構を理論的に解明するとともに、最適な水素分離条件を明らかにしました。
<リンク>
・材料工学科 <http://www.suzuka-ct.ac.jp/department/department_index/mse/>
・南部 智憲 教授 <http://researchmap.jp/read0184667/>
・日本金属学会 <http://jim.or.jp/>