ロープーウエー乗り場から裏道を経て御在所岳

(撮影日:April/02/'99 天候:曇り)

目的: このページは、御在所岳へ裏道を経て登山する際の風景を撮影したものです。

注意: 各写真の説明に書いた文は、あくまで目安です。各自の責任において行動をとって下さい。靴底の分厚い登山用の靴と地図、コンパス、行動食、水,着替え、雨具などを用意し、地図などに記されているコースタイムよりも十分時間に余裕を持って行動して下さい。

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 湯ノ山駅からバスなどでロープウエー乗り場まで着ます。このロープーウエー乗り場には、トイレがあります。ここでトイレを済ませておくことをお勧めします。この乗車料金は、比較的高いと感じます。自分の足で時間をかけ汗を流して登ったときの風景は、とてもお金では買えないとものです。但し、体調不良やけがなどをしたときには、エスケープルートとして利用できるので心強いかも知れません。御在所岳も1,200mを越える山ですから、”ロープーウエーがある手軽な山”などといった山を甘く見ることは危険です。
 ロープーウエー乗り場の左側に看板があります。登山道(裏道)を使って登ることを想定していますので、この看板に従って進みます。ここでは、右に行きます。途中、簡単な地図があります。途中いくつかの看板を見ます。”裏道登山口”など、表記に多少のばらつきがありますが、キーワードは、裏道です。御在所には、他に表道、中道、峠道などといった登山道があります。案内板を注意して進んで下さい。
 登山道に記されているマークの見方は、基本的に迷いそうな所には、ペンキとビニールテープが施されています。正しい道には○印がペインとされ、通っては行けない道には×印がペイントされています。矢印に従って進んで下さい。岩がないところでは、正しい道に立っている木や置かれている木に黄色や赤色のビニールテープが巻いてあります。
 登山道を進んでいくと、鈴鹿スカイラインの車が通る舗装道を渡りコンクリートで固められた坂道を上ります。右手に川が流れ,そこには砂防ダムがあります。しばらく進むと日向小屋という山小屋があります。営業日時などを各自事前にお確かめ下さい。私が登った平日(4/2金曜日:雨)は、営業していませんでした。途中,鉄で出来た橋がいくつかありますが、一度にたくさんで渡らないよう気をつけて下さい。中には、「一人づつ渡って下さい。」と看板がある橋もあります。裏道の前半は、木々がうっそうと生い茂り,足場も比較的しっかりした道が多く、自然を楽しむのにもってこいのコースです。休日などは、幼稚園児くらいの小さな子供を連れた家族ずれがハイキングを途中までし帰っていくようです。途中、岩に”中道”とペインとされていますが、今回は裏道を使うので、中道へ行かず右へ進みます。御在所以外の鈴鹿の山でも、沢山の炭焼き場の跡が見られます。石が組み合わされ一カ所だけ空気が入るようになっています。よく見るとあたりに木を燃やした後の炭がまだ落ちています。数十年前の人々の生活の一部を見ることが出来ます。
 山小屋の藤内小屋が見えてきます。ロッククライミングの練習用(?)に大きな岩にロープがぶら下がっています。その岩を左に見ながらすすみ、藤内小屋の玄関を通り看板があるところを左に進みます。
 小屋から先へ進むと”兎の耳”と大きな岩にペイントされたところへつきます。数十歩登り、左手の尾根を見ますと、面白い岩が多数点在しています。兎の耳”のペイントから少し上に登ったあたりは、広々としており足もとも安定しているので、大勢で昼食を取るのに最適な場所です。山はみんなのものですから、ゴミは必ず持ち帰り、登山道をじゃましない場所で食事をしましょう。途中,御在所岳への案内板があります。後40分ぐらい登れば頂上です。昼食を食べたところ以外に開けた場所はほとんどありませんから、特に大勢で行動する場合には、適宜登山道が少し開けたところで必ず道をあけながら休むようにして下さい。数百人が一度に休憩できるような所は、ほとんどありません。
 裏道を歩いていくと、初め右手に見えていた国見尾根と合流します。そこが国見峠です。国見峠は、4差路で看板があります。裏道からきた場合は、国見峠を左に曲がり笹の生い茂る道を登ります。緑色の金網が右に見えてきますが、これは山頂にあるカモシカセンタの金網です。もう御在所岳はすぐそこです。気象観測用の御在所レーダが見え、それを過ぎれば山頂のアスファルトの舗装道路に到着です。


補足<御在所山頂から武平峠へ>:
 (本当は、御在所山頂から武平峠まで写真を撮ったのですが、上手くとれていませんでした。ここからは、文章のみ記します。)

 御在所の山頂には、ロープーウエー乗り場、カモシカセンター、ホテル,レストランなどがあります。レストラン前の広場は、大勢が集合するのに適した場所です。武平峠から下って行くには、アスファルトの舗装道路をかなり歩きます。途中、いくつかの看板がありますが、必ず”武平峠”という文字を確認してから下山して下さい。違う登山道で下山すると、武平峠へ下山できません。(当たり前ですが。)大勢で登山し裏道以外で下山する場合には、武平峠が適していると思います。それは、大型観光バスが数台止まれる広い駐車場が武平峠下にあるからです。しかし、武平峠への下山道は、途中数カ所危険なところがあるので注意が必要です。基本的には、こわがらずゆっくりおりればいいと思います。靴底が”つるつる”ですと、岩の上で滑ることがあります。トレッキングやジョギングシューズのような靴底が厚く”イボイボ”がいっぱいある靴をお勧めします。また、恐さのためにあまり体を前屈みにし,手を地面に突いてばかりいると疲れますし、何より次の一歩が出なくなる傾向がありますので、体を低くするときにも出来るだけ体を垂直にするよう心がけると、以外と怖くないものです。次の一歩がわからないときには、遠慮せずに一緒に登っている人に、「次、どっちの石に足かければいいの?」と聞きましょう。
 何度か、ドキドキする岩場を過ぎれば、鈴鹿スカイラインのアスファルト道路が見えてきます。しばらくいくと、看板があります。ここも4差路です。この看板の所で左へ曲がり下っていくと武平峠です。この左への道は、見えにくいの見落とさないよう注意して下さい。
 しばらく下ると、鈴鹿スカイラインに合流します。武平トンネルへは入らずに、スカイラインを下っていきます。本当の登山道は、スカイラインを歩かないのですが、武平峠に迎えの自動車をあらかじめ頼んであるときには、車に気をつけながら進めば,じきに公衆トイレがある武平峠の駐車場に着きます。武平トンネルを滋賀県側にぬけたところにも小さな駐車場がありますが、大型観光バスは止められませんしトイレもありません。

 以上が、裏道を経て御在所へ登り、武平峠へ下山する際の概要です。既におわかりと思いますが、この文章は、学校などで200名程度の大勢の学生が御在所を登ることを前提として書いています。参加される学生諸氏は、引率教官の指示に従いつつ、山の楽しみの一部を堪能してくれることを期待します。不安なことや困ったことがあったら、大きな声で周りの人へ声をかけましょう。また、声をかけられた人は、是非、助けてあげて下さい。

 最後に、山で人とすれ違うと多くの場合「今日は」、すれ違いで待っていてもらい道をゆずってもらえば「すいません」の声が、あちこちで聞かれます。こんなことも、”下界”では味わえないことの一つです。

 楽しい登山は、体調と装備などの十分な準備と、正確な状況分析,ゴミを持ち帰るなどのマナー、そして何より、”たのしむ”気持ちだと思います。山であったら、「今日は」とお会いできるのを楽しみにしています。
 それでは、さようなら。


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