(前列左からOIKINメンバー伊藤有紗さん,長江萌々珂さん,大江拓人さん,後列左からGEARマテリアルユニットリーダー兼松教授,サブリーダーの大分高専尾形教授,3DPCの副社長Jeremy Knopp博士,OIKINチームリーダーの井ノ口翔太さん,大分高専徳丸助教そして,3DPC谷口比菜さん)
GEAR 5.0マテリアルプロジェクトは、革新的なアイデアを実現するための研究成果を、社会への実装に向けて積極的な一歩を踏み出しています。その一環として、関係する学生チーム(OIKIN)が研究成果を実際の業界で応用し、起業化を試みています。
準備段階も最終段階に入り、3月11日に東京竹橋の一ツ橋講堂で開催された第一回高専起業家サミットにおいて、高専機構とメディア総研の協力のもと、事業化構想の発表が行われました。この新しい事業は、3Dプリンティング技術を駆使して、分子模型の教材を身近なカプセルトイのような形で製造・販売する会社です。低価格でありながら目に見える日用品の形で教材を提供するというユニークなアプローチが特徴です。
この会社の基礎研究のサポートは、高専のGEARプロジェクトマテリアルユニットのメンバーによって提供されます。特に、鈴鹿高専と大分高専の研究プラットフォームが中心になっています。さらに、起業化に精通したTurku応用科学大学の化学材料チームが、GEARマテリアルユニットと提携し、起業化のバックアップを行います。同時に、産業界では3D Printing Corporationが技術協力を提供しています。
起業化サミットの翌日には、鶴見小野にある同社を見学し、技術的なディスカッションが行われました。上記写真はその様子を捉えたものです。この新しい事業は、教育業界に革新をもたらす可能性を秘めており、関係者一同が今後の展開に期待しています。
第1回高専起業化サミット