鈴鹿工業高等専門学校 電気電子工学科のサイトです
中学生のみなさんへ
在学生からのビデオメッセージ
学科長からのメッセージ
「電気」と「電子」という言葉からみなさんは何を連想しますか?
「電気」からは発電やモータなどのエネルギーの発生や動力への変換、「電子」からはコンピュータ、スマートフォンなどのエレクトロニクス機器でしょうか。
ところで、みなさんのお家には一体何個のモータがあると思われますか?多い家では100個以上のモータが使われているそうです。
モータと一口に言っても工場などで使われる大きなものだけではなく、例えば時計の針やDVDレコーダなど回転するものにはとても小さくて精密な
モータが使われています。スマートフォンがマナーモードでブルブル震えるのは中でモータが回っているのです。これらの小さなモータは電子機器と
呼んだ方がいいくらいです。このように考えていくと100個もうなずける数字ですね。
また、日本が誇る工業製品である自動車では、電気自動車、プラグインハイブリッド、燃料電池など新しい電気電子工学の技術がどんどん導入されています。
一般的なエンジンを積んだ自動車であっても、燃料を節約するための制御技術や、自動的にブレーキをかけたりする技術が開発されています。これらは、たくさんの
センサとそれらの信号をうまく処理して性能を発揮するための電子回路を使っています。こう考えると自動車は電子機器そのものだと言ってもいいくらいですね。
このように電気電子の技術は私たちの身の回りのありとあらゆるところで使われています。ですから、電気電子技術者の活躍の場はエネルギーからエレクトロニクス
までとても広く、今までにないエネルギー発生法や電子製品などを作り出す「夢」と、人の役に立つ仕事ができる「やりがい」があります。電気電子工学科で
あなたの夢を実現する基礎を築き上げましょう。
よくあるご質問
電気電子工学科を卒業した後の進路について教えてください
卒業後の進路には、企業などへの【就職】と、高専専攻科や大学の3年次への【進学】があります。おおよそですが、進学4割、就職6割となっています。どちらへ進むにしても、 学生にとっては有利な状況になっています。
【就職】
鈴鹿高専全体としても就職率100%ですが、電気電子工学科からの就職はとりわけ好調です。電気電子工学科への求人社数は600社を超えており、 就職希望の学生20名程(学科の卒業生の約1/2)に対して30倍以上となっています。
就職先は電気・電子に直接関連するメーカーはもちろんのことですが、 例えば機械・化学・食品・医薬品の会社であっても、その生産の場面では必ず電気・電子・情報系の技術が使われていますから、これらの会社からの求人も たくさんあります。これまでに本校を卒業した先輩たちは実際にそれらの企業で活躍し、たいへん高い評価を得ています。
具体的な就職先と進学先は別のページで答えていますので、そちらも参考にしてください。
【進学】
進学については、全国の国公立大学工学部や高専専攻科などに20名程の学生が進みます。専攻科へ進学すれば、5年生までに培ってきた研究課題をさらに きわめることができます。また大学の3年次への「編入学」については鈴鹿高専全体のページに次のように書かれています。
「編入学」について
高専卒業後(5年卒業時)、大学3年生として大学に編入することが出来ます。編入先は国公私立大学の工学部を中心に理学部、経済学部、文学部など 多岐にわたっています。編入学試験は、通常の大学入試と異なり、センター試験もなく、各大学が個別に実施する試験のみで、試験科目も数学、外国語を 中心に数科目があるだけです。豊橋技術科学大学や長岡技術科学大学のように学力試験を課さない推薦入試を実施している大学もあります。 通常の大学入試と比べてもはるかに負担が軽く、5年間の課外活動と勉強を両立しながら志望大学へ進学することが可能です。
「電気電子工学科」と「電子情報工学科」は何が異なるのですか?
まず、二つの学科の共通点から説明します。
「電気工学」という学問や技術分野は、オームの法則で知られているオームさんや、電磁誘導で有名なファラデーさんが活躍していた19世紀の初め頃にその基礎がつくられました。
そして、20世紀の初めに真空管が発明されて、遠方と連絡を取るための通信技術などを扱う「電子工学」が発展してきました。さらに20世紀半ばには、世界最初の
コンピュータが作られ、その結果としてコンピュータを動かすための言語やプログラミング手法などを扱う「情報工学」の分野が発達してきました。
本校の「電気電子工学科」と「電子情報工学科」は、上で述べた「電気工学」を基本にしているという意味では共通する部分があります。つまり、2つの学科は
共に「電気系の学科」として 共通の基礎である電気磁気学や電気回路などの科目のほか、電子回路や半導体工学などの比較的新しい「電子系科目」を学ぶ点ではほぼ同じです。
では異なる点はどこかというと、「電気工学」、「電子工学」、「情報工学」の三つの分野を学ぶ「割合」が違うと言えます。電気電子工学科では、電気工学や電子工学に加えて、
電気エネルギーを発生させたり、それらを家庭へ送ったりするための「電力工学」や、電気エネルギーを動力に変換する「電気機器」なども重要な科目として学びます
(これらは狭い意味での「電気工学」に相当します)。一方、電子情報工学科では、電気工学や電子工学のほかに、コンピュータを動かすための色々な言語やそれらの
プログラミング、Windowsに代表されるオペレーティングシステムやインターネットのような情報通信ネットワーク、情報理論について多く学びます。
つまり、電子情報工学科では「情報工学」に相当する部分の 割合が高いと言えます。
二つの学科を卒業した後の進路には違いがあるのですか?
高専卒業後の進路には、専攻科や大学3年次への編入学をする【進学】と、企業などへの【就職】があります。
まず進学については、2つの学科に共通した進学先(学科)になることが多く、両学科の卒業生は、共に鈴鹿高専の専攻科や、
大学工学部の電気電子情報系の学科へ進むことができます。この場合、高校からの大学受験とは異なり、多くの受験機会があり(多くの大学を受けることができ)
大変有利です。
就職については、それぞれの学科の得意分野への就職先もありますが、共通する就職先が非常に多いと言えます。
つまり、両学科ともに、電気・電子・情報に直接関連するメーカーだけでなく、例えば機械・化学・食品・医薬品の会社であっても、その生産の場面では必ず
電気・電子・情報系の技術が使われていますから、機械系の学科と同程度あるいはそれ以上に活躍する場は多いのです。これまでに本校を卒業した先輩たちは、
実際にそれらの企業で活躍し、たいへん高い評価を得ています。
どの学科を選んだらいいのでしょうか?
それは、あなた自身がそれぞれの学科が特徴とする部分の何を学びたいか、将来はどの分野で仕事をしてみたいか、を考えて選んでいただいたらよいと思います。
ただし、上でも説明したように、電気電子工学科で学ぶ内容は多くの分野で広く活用できるので、卒業後の進路、特に企業からいただく求人は他学科よりも有利な状況にあります。
電気電子工学科であれば、あなたの中にある夢と可能性を実現できる確率が高くなります。電気主任技術者や電気工事士などの電気関係の資格を取得すれば、職業に関係なく生涯役に立つものになります。
また、高専へ入学していろいろなことを学んで成長した5年後のあなたが、その時点で自分が望む進路先を新たに選び直すことも可能です。高専で電気電子工学を学ぶことの有利な点といえるでしょう。
将来のことを具体的に思い描くことはなかなか難しいかもしれませんし、
とりあえずどの学科であっても入ってしまえば大差ないと思われるかもしれません。
しかし、「高専で電気電子工学を学ぶことの意味」を冷静に考えれば、おのずと答えは見えてくるのではないでしょうか。
それにしても電気のことはよくわからないし、なんだか難しそう、といったイメージがありましたら、ぜひ私たちの学科を直接訪ねてみてください。見学はいつでも受け付けています。もっと丁寧に説明いたします。
明確な意志を持って電気電子工学科の学生として学び始めてくれることを期待しています。
お問い合わせ
電気電子工学科 学科長 横山春喜 教授
電話番号: 059-368-1791
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