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Report > Ene1GP Suzuka 2014
主に三重県内16の中学校から集まった38人の中学生が出場したのは充電式の単3電池40本を動力源とし、鈴鹿サーキット国際レーシングコース5.807kmを3周する電池自動車の「KV-40チャレンジ」のうち車両重量35kg以上の「KV-2クラス」と、本年度から開催された電池自転車でのタイムアタックと1時間耐久からなる「KV-BIKEチャレンジ」です。 ■第一の快挙は、中学生部門大会初となる完走&初優勝 電池自動車の「KV-40チャレンジ」には大会最多の85台が出場、KV2クラスには中学生、高校生、大学生、社会人ら29台が出場しました。「みえサイエンスジュニア」チームは三重県内16の中学校38人の中学生からなり、Black, Red, Blue, Whiteの4台で、大会に挑みました。昨年度は惜しくも2周と3周目残り600mで完走を逃したので、本年度の目標は、部門初の3周完走。その為、5月からギアの勉強や取り付け、運転技法を学んできました。その結果、チームWhiteが中学生部門(7台出場)で大会初となる国際レーシングコース3周の完走を果たし、初優勝を獲得しました。KV2カテゴリーで29台中4位、総合でも85台中18位の好成績を収めました。 ■第二の快挙は、2年連続「デザイン賞」受賞 チームRedの3Dブロックカーが「デザイン賞」を受賞しました。これは鈴鹿市の白子幼稚園・白子小学校・白子中学校・鈴鹿高専(チーム白子:総勢120名)と一緒にアーテック社の3Dブロックで夢の電池自動車を製作し、ドライバーの中学生に思いを託して鈴鹿サーキットに送りだしたものです。1stアタックには白子幼稚園の子供達が応援に駆けつけ、ピットビル2Fのラウンジから声援を送っていました。ユニークな車体の作り方とデザインが高く評価されたものです。昨年度のチームBlack「ギルドデザイン社の協力による超ジュラルミン製ボディー」に引き続き2年連続受賞となりました。 ■第三の快挙は、KV-BIKEチャレンジ「総合3位」受賞、4,6,7位も中学生大健闘 電池自転車の「KV-BIKEチャレンジ」には、社会人5,大学生1,高校生4,中学生5の15台が出場しました。みえサイエンスジュニアチームからは5台で、初の大会に挑みました。タイムアタックでは、企業チームの1位、2位に続き、Link_1が3位、Link4が4位、Link3が5位、Link5が6位、Link2が8位につけ、驚きの滑り出しを見せ、1時間の耐久に繋げました。その結果、みえサイエンスジュニアチームLink_1が総合3位、Link_5が4位、Link_3が6位、Link_4が7位、Link_2が10位と上位を占める結果となりました。中学生部門では優勝、準優勝、3位を独占しました。中学生部門3位には、「桑名 ものづくりプロジェクト」との連携によるLink_3が入賞し、子供達と地域との絆(Link)をより強くすることが出来ました。 みえサイエンスジュニアのKV40 4台、KV-BIKE 5台の結果は下記の通り。尚、受賞したもの(7つのトロフィー)に○内に数字で示しています。 KV-40(全体83台,KV2カテゴリー29台) (*完走できたのは全体で29台、KV2カテゴリーでは8台の難しいレースです。これが鈴鹿サーキットの魅力でもあります。) ・White:@中学部門1位(KV2カテゴリー4位、総合18位) 3周完走(大会初) ・Red :Aデザイン賞「3Dブロックカー」(総合58位)1周1800m ・Blue :総合50位、2周1000m ・Black:総合56位、1周5400m (2013デザイン賞) KV-BIKE(15台) ・Link1:B総合3位、Cミツバ賞、 D中学部門1位 ・Link5: 総合4位、 E中学部門2位 ・Link3 総合6位、 F中学部門3位 ・Link4 総合7位、 中学部門4位 ・Link2 総合10位、 中学部門5位 子供達は来年度に向け、新たな目標が出来たようです。16の中学から集まったメンバーのチームワークと目の輝きが変わりました。喜びと惜しさと次への目標がモチベーションです。こども達の新な絆(Link)もできました。更に、ラウンジからの幼稚園の子供達からの応援の声がサーキットに響いていたのも印象的で、心が熱くなりました。 8月3日、鈴フェスの日、鈴鹿の街もサーキットも熱い夏の一日になりました。四日市でも四日市祭りでした。地域との絆(Link)もできました。 地域の未来を担う産業人材育成としての活きた科学技術教育が、この鈴鹿サーキットから発信できることを嬉しく思います。 みえサイエンスネットワーク事業のJSTからのご支援は、本年度が最終となります。来年度以降の運営につきまして、是非、地域の皆様と検討を重ね、より良い形で、地域の未来をささえる「未来産業人材育成」として、この中学生エネワンGPに挑戦!が、地域特性を活かした実践的キャリア教育の事例として、全国に発信し、継続して行ければと思います。子供達の笑顔の継続のために、今後とも是非、ご支援ご協力の程、宜しくお願い致します。 |
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