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産学官協働研究室(K-Team)

産学官協働研究室

鈴鹿高専は産学官連携を活用した実践的工学教育を推進する「産学官協働研究室」の制度を2018年4月に創設しました。産学官協働研究室は鈴鹿高専独自の制度であり、企業から経費・人材を受け入れて企業の研究室を鈴鹿高専内に設置するものです。その目的は、学生と教員が企業の研究者と共に企業の課題に取り組むことで本校の教育研究の進展と充実を図ることであり、更に、鈴鹿高専の共同研究推進センター等が所有する高度先端研究機器を活用して、未知の問題を解決し新たな価値を創造する研究を推進し、世界・社会に貢献することを目指しています。以下に産学官協働研究室の概要を示します。

問合せ先:鈴鹿高専 総務課 総務企画係 TEL 059-368-1717

 

・現在稼働中の産学官協働研究室

研究室名 協働企業名 テーマ概要 設置期間
ミズノテクニクス複合材料研究室 ミズノテクニクス株式会社 ミズノテクニクス株式会社の研究者2名と本校の機械工学科、材料工学科の教員4名により構成された研究室で、スポーツ用具(例:ゴルフクラブのシャフト)および産業用材料(例:水素自動車の水素タンク)に用いる樹脂にCNT(Carbon Nanotube)を分散させた高強度CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)の研究に取り組んでいる。機械工学科は疲労強度特性にCNTが与える影響について評価しており,材料工学科は、CNTの分散性の観察と基礎物性評価を担当している。 平成30年
4月~現在
東京化成工業AIフロー合成機開発室 東京化成工業株式会社 東京化成工業株式会社の研究員3 名と本校の生物応用化学科、電子情報工学科、機械工学科の教員5 名により構成された研究室で、「フロー合成機と分析装置を連結し、コンピュータ制御により、多品種の化学品の合成反応条件を比較的短時間で自動的に最適化する小型汎用装置の開発」を目的とした研究に取り組んでいる。生物応用化学科、機械工学科がフロー合成機と分析装置の連結部分、電子情報工学科がコンピュータ制御の部分を担当している。 令和元年
6月~現在
AVEX未来創造研究室 エイベックス株式会社 切削研削加工技術の追求と自動化やデジタル技術導入によるスマートファクトリー実現の研究開発を目的とし、新たな市場創造が実現できるよう、主要技術である精密切削研削の更なる加工条件追及により、高精度や難削材の省人加工を実現させる。また、自社内で容易に獲得や向上が困難なデジタル技術を用いた自動化や効率化を支える新たな導入に向けた研究・開発等を推進する。 令和4年
3月~現在
MonotaRO 品質評価研究室 株式会社MonotaRO モノタロウ プライベートブランド商品の性能・品質の評価解析に関する教育・研究である。それらの教育・研究に対して、株式会社MonotaROの研究員5 名と、本校の生物応用化学科の教員3名と学生が密に連携して取り組んでいる。 令和4年
4月~現在

 

・過去の産学官協働研究室

研究室名 協働企業名 テーマ概要 設置期間
第一交通産業機能コーティング研究室 株式会社ディ・アンド・ディ 無機系封孔剤の機能向上に関与する要素解明という大テーマに基づき、バイオフィルム形成抑制、柔軟性に寄与する構造解析、基材への付着形態解析、基材への濡れ性に影響する要因解明、欠陥のない極薄膜形材料と形成手法、無機系封孔剤の水系化などについて、企業からの研究員3名、本校の材料工学科の教員3名、生物応用化学科の教員2名が学生と協働して取り組んだ。 平成30年
4月~
令和4年
3月
ダ・ヴィンチ i Lab 株式会社光機械製作所 研究テーマは、多軸ステーション制御装置の開発、レーザー加工による切断・分割・割断技術の開発、環境負荷を減らすためのバイオ技術に関する研究等である。それらの研究に対して、株式会社光機械製作所の研究員3 名と、本校の機械工学科、電気電子工学科、電子情報工学科、生物応用化学の教員5名が密に連携して取り組んでいる。 令和2年
6月~令和5年9月
華月 調理器材料開発・省力機械開発研究室 株式会社華月 熱伝導性の高い発熱体の素材開発、陶器の接合工法の確立、原材料・製品の品質検査技術の確立など、株式会社華月の研究員4名と本校の機械工学科、電子情報工学科、生物応用化学科、材料工学科、教育研究支援センターの教職員7名が密に連携をして、2022年度末までに実用化を目指している。 令和3年
1月~令和6年1月

 

K-Team(高専ネットワーク援用産学官協働研究チーム)

鈴鹿高専が中核拠点校として推進するGEAR5.0マテリアル事業(令和2~5年度)の取り組みの一つとして、上記の産学官協働研究室をK-Team(高専ネットワーク援用産学官協働研究チーム)に進化させました。K-Teamは従来の「一企業対一高専」という古い産学連携態勢から脱却したもので、全国高専の教職員、学生、企業技術者が参画可能な「企業対K-Drive(高専連合体)」という新しい産学官連携スタイルです。GEAR5.0マテリアルはK-Teamにより、先端マテリアルテクノロジーの社会実装の実現を目指します。令和5年2月現在、K-Teamは鈴鹿高専産学官協働研究室6件以外に、小山高専、大分高専等でも開設しています。詳細はこちら