東京オリンピックの2年前、その後の急激な経済発展が予測されていた1962年(昭和37年)4月、我が国の工業の発展を支える優れたエンジニアを育成するために、中学卒業後の5ケ年間で大学の学部と同等の専門教育を行う高等教育機関を創ることを目的として設立されたのが高等専門学校(略称「高専」)です。
鈴鹿高専は、全国12の一期校のひとつとして設立された歴史ある学校で、これまでの58年間に卒業した約9,000人の卒業生は技術者や研究者あるいは企業家として社会で活躍し、産業界の方々から高い評価を受けています。
また平成5年には、科学技術の一層の進展と本格的な国際化時代の到来に対応するため、さらに2年間の高度な専門教育を実施するための「専攻科」を設置して国際社会で活躍できるエンジニアの育成に努めています。
鈴鹿高専は、「実践の場で役に立つ高い水準の専門的知識とそれを社会のために正しく役立てることができる豊かな人間性と判断力を身につけ、技術開発やものづくりを通して継続的に新しい価値を創り出すことができるエンジニアを養成する」ことを 目的とした高等教育機関です。
5ケ年一貫の学科専門教育を通して、また7ヶ年継続の専攻科教育を通して、21世紀のエンジニアとして的確な判断ができる力を身につけるための教養と大学学部と同等の高度な専門的知識や技術を身につけるための勉強をします。
創造力豊かで国際社会に通用するエンジニアを目指して先輩達はがんばっています。
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一般的には数学、理科、英語の得意な人、または好きな人が向いているといえるでしょう。
理数系の授業が多いこと、3年生以上の専門科目の授業が自然科学の知識を基礎として進められること、また高学年や専攻科では英語の専門書を読んだり英語によるコミュニケーション能力が求められることなどがその理由です。
絶対に技術者になりたいとか、専攻科を出て大学院へ行きたいとか、国立大学に編入学したいとかのしっかりした目標をもっている人、また何事にも積極的に取り組める人、大歓迎です。
1~2年生では普通高校と同じように数学、物理、化学、英語、国語、社会、体育などが主な教科となりますが、初歩的な専門の実験や実習もあり、低学年のうちから高専らしい勉強ができます。3年生からはだんだんと専門科目が多くなります。
とくに4年生では「創造工学」という授業もあって、自分の創りたいと思うものを先生の指導を受けながら創ることができます。
ロボコン、プロコン、ソーラーカーレースなどを一生懸命やれば授業と同等の単位がもらえます。
また5年生の卒業研究という授業では、専門分野のテーマに関する研究活動ができます。
鈴鹿高専では、学科専門教育で養われた知識と資質を基礎として、さらに2年間の専門教育を行う課程―専攻科―があります。産業の融合・複合化により境界領域的な新分野に対し、各専門分野で培った高度な技術を発展させるとともに、次世代の新技術を創成できる広い視野と幅広い知識を有した創造的実践的技術者を育成するため、平成29年度、鈴鹿高専の専攻科は、2専攻(電子機械工学専攻、応用物質工学専攻)から1専攻【総合イノベーション工学専攻】3コース(環境・資源コース、エネルギー・機能創成コース、ロボットテクノロジーコース)へと高度化再編されました。
学科専門教育よりさらに深くて幅広い専門的知識と総合的な価値判断力を身につけた国際的に活躍できるエンジニアを育成するための教育を実施しています。専攻科を修了し、一定の条件をクリアすると大学卒業者と同じ「学士」の学位が取得できます。
専攻科からは大学院への進学と企業への就職の2つの道があります。最近では「大学院への推薦入学」が増えています。
就職・進学先のホームページ等を是非見て下さい。
多くの国立大学が高専卒業生を3年次に編入学する道を開いています。最近では約50%の学生が進学し、そのうちの約7割の学生が大学編入を、3割が本校専攻科への進学を選んでいます。編入学試験は6月~8月の間に実施され、試験日が異なる場合が多いので複数の大学を受験することができます。
また5年間クラブ活動を続けながら特別な受験勉強をせずに国立大学へ進学できることも「高専からの編入学」の有利さのひとつです。
このように、安定した就職だけでなく、大学(とくに国立大学工学部)への進学を希望している中学生の皆さんにも魅力ある学校だと考えます。
高専の就職状況はとても良く、本校でも過去3年間の求人倍率は約20倍であり、就職希望者は早い時期に会社等から内定をいただいております。会社名等はホームページやパンフレットに掲載してありますので是非見て下さい。
過去の入学試験の倍率を本校webサイトにて公開していますので、ご参考にしてください。
項 目 | 金額(円) | 備 考 |
---|---|---|
入学料 | 84,600 | |
授業料 | 117,300 | 年額234,600円の前期分 |
諸経費積立金(各研修/各受験料等) | 60,000 | 前期分 |
学生会費 | 10,200 | 入会金及び1年分会費 |
教育後援会費 | 32,200 | 入会金及び前期分会費 |
傷害共済会費 | 500 | 1年分 |
日本スポーツ振興センター会費 | 1,550 | 1年分 |
合 計 | 286,350 |
※授業料は、在籍36カ月の期間について申請により就学支援金の支給が認められた場合、世帯の課税額に応じて減額されます。
※上記の他、制服・教科書教材費等 約200,000円(学科により異なります。)が必要です。
項 目 | 金額(円) | 備 考 |
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寄宿料 | 4,200 | 月額700円または800円 |
入寮費 | 4,000 | 入寮時のみ |
生活費 | 65,000 | 半期分 |
エアコン経費(見込額) | 20,400 | 半期分 |
合 計 | 93,600 |
入学料・授業料の免除制度があります。詳しくは下記のページをご覧ください。